こんにちは、音楽ライターのユウイチです。今回は1月19日に放送された『関ジャム』の恒例企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ2019年マイベスト曲ランキングベスト10」で紹介された曲をまとめましたのでご覧ください!
去年のランキング
目次
蔦谷好位置が選ぶ2018年のマイベスト10曲
10位 YOSHI / RIDING ON TIME
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洋楽的なフロウや歌の節回しをしている日本のアーティストはたくさんいますが、ここまで上手い人はなかなか聴いたことがなく、これはリアルタイムでこういう音楽を聴いて育った人にしかできないと思います。
9位 東へ西へ / iri
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この作品には実力のある様々なアーティストが参加して素晴らしい仕上がりでしたが、その中でもiriのカバーは異彩を放っていました。彼女のとても低く艶のある声がこの曲にピッタリで、気鋭のプロデューサーyaffleによる息を飲むようなアレンジ展開も最高です
8位 sabotage / 緑黄色社会
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高いポップセンスで以前から注目されていましたが、この曲でバンドとして大きく突き抜けたと思います。メロディー、音色選び、展開の妙、どれを取っても極上のポップな一曲。王道の中に見え隠れする「ひねくれ要素」がたまらなく気持ち良いバンドです。
7位 Blanco / Omoinotake
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ストリートライブから話題が広がったバンドですがサウンドメイキングセンスが非凡です。ブラックミュージックを基調としたサウンドメイクの中にもこの曲は和風でノスタルジックなサビのメロディーが非常にマッチしている。これから楽曲にとても期待したいです
6位 Do you remember? / 宮本浩次
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説明不要のボーカリスト宮本さんとパンク界の生ける伝説・横山健さんがコラボしたらこんなものが出来上がるのかと。エレカシではほとんどやってこなかったパンクサウンドの中にも宮本さんと健さんのふしが満載で、お互い長いキャリアを重ねてきたからこそ出来た最高のコラボレーションだと思います。聴きながら笑い泣きするような感情が沸いてくる楽曲です
5位 Face My Fears / 宇多田ヒカル&Skrillex
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2019年は海外のトッププロデューサーやアーティストとコラボする日本人あーてぅsとが多かったですが、その中でも傑出した作品でした。Skrillexの強力なサウンドプロダクションの中でも全く負けることなく、それどころかSkrillexのサウンドの新たな一面を引き出している宇多田ヒカルのボーカルが圧倒的です。
4位 inside you / milet
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日本語でこの声で歌える女性ボーカルをずっと待ち望んでいました。独特な低域とハスキーな要素を持った声でやや英語寄りの日本語の発音が不思議な響きをしていて、ずっと聴いていたくなります。
3位 遠視のコントラルト / 君島大空
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車のラジオから流れた瞬間に鷲掴みにされ、歌い出しから最後まで路肩に停めて聴いてしまいました。彼の美しく透き通った音楽は一体何を聴いて、何を観てきたんだろうと非常に気になる存在です
2位 あなただけ / 長谷川白紙
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才能を持った若い世代が今非常に多いですが、その中でも飛び抜けた才能を爆発させているのが長谷川白紙です。不協和音、変拍子独特な音色選びなどこういったアブストラクトな要素を持った音楽は内向的になりがちですが、長谷川白紙の音楽はまるで彼の脳内から広がっていく景色を見ているかのように外へ外へと眩い光を放っているように感じます
1位 Pretender / Official髭男dism
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2019年の邦楽を語る上で絶対に外せない1曲です。メロディーの階段、反復、跳躍というJ-POPのヒット要素がこれでもかと詰まっていながら全くテクニック的に聴こえず、ただただ素晴らしいメロディーと歌詞に心奪われていく瞬間がすぎていきます。
間違いなく何年先にも残っていく超絶名曲です。こういう曲がちゃんと評価されて多くの人に届く時代でよかったと心から思います。
いしわたり淳治が選ぶ2019年のマイベスト10曲
10位 だらん / 槇原敬之
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「何度ハグしても君の両手がだらんと下がったまま」という2人の関係を象徴するワンフレーズをビシッと見つけてさらりと書くセンスが素敵です。
9位 HAPPY BIRTHDAY / back number
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自嘲気味にハッピーバースデーを言う寂しさと片想いの虚しさの1+1の足し算が3にも4にもなっている感じがします。こういった優れたシチュエーションの足し算を見つける感覚も素晴らしいのですが「くだらない話は思いつくのに君を抱きしめていい理由だけが見つからない」といった印象的なフレーズを紡ぐセンスも凄い。
8位 未来になれなかったあの夜に / amazarashi
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彼は本物の詩人だなとつくづく思います。ひとつひとつの音符に丁寧に真摯に置かれていく鋭い言葉を聴いていると、いつも日本語の可能性の向こう側を覗いているような清々しい気持ちになります。
7位 兵、走る / B'z
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「ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない」という言葉が、日本代表の姿と重なって勝つたびにこの曲がヒットチャートを駆け上がる。それが今の時代らしいヒットの仕方だと思います。そして、いつも斜め上をいくB'zのタイトルセンスには脱帽です
6位 ズルいよ ズルいね / =LOVE
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物語を創る力、映像描写のカメラワーク、展開、言葉のセンス、たまに書き込まれる哲学的な視点。指原さんは作詞家として凄く才能があると思います。
5位 ロマンチシズム / Mrs.GREEN APPLE
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自分の胸の中にある恋心から壮大な人間讃歌まで1コーラスのわずか60秒で一気に駆け上がる。その急展開に違和感がないのは凄い。このスピード感と言語感覚は新世代のアーティストという感じがします。
4位 愛にできることはまだあるかい / RADWIMPS
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作詞にはわかっていることをあえて疑問形にすることでインパクトを出す効果があります。切なくて悲しいからといって「切なくて悲しいよ」とストレートに書けばいいというわけでじゃなく「どうして空は青いの」と遠回しのほうがより表現できたりする。
「この愛にできることはまだあるかい」というフレーズが「今でもまだ愛しているよ」という表現では、凡庸な歌になっていたと思います。彼は同じ意味であっても言葉の角度を変えて耳新しさを出す天才です。
3位 キスだけで / 菅田将暉 feat.あいみょん
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ここまで恋愛にしっかりと寄せたデュエット曲は最近はなかったのではないでしょうか。歌の中の2人の関係性がとても切なくこれまでにまだ名前のついていなかった恋愛模様が描かれている感じがいます。
2位 だっせー恋ばっかしやがって / 忘れらんねえよ
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痛快なメロディーと痛快なフレーズが頭の先から心を貫くように突き刺さって明日の支えになる。そんなイメージがしました。
1位 us / milet
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彼女の歌う日本語は特徴的で、聴いた時の言葉の意味が薄くて言葉が音として存在している感じです。令和の「レイ」はmiletの「レイ」ではないかと思うくらいに彼女の時代の幕開けのように感じます
mabanuaが選ぶ2019年のマイベスト10曲
10位 Samm Henshaw / Church feat. EARTHGANG
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Samm Henshawなどを起点としたゴスペル調のHIPHOPブームがOfficial髭男dismまどの日本アーティストにも影響を与えている。厚みのあるブラスアレンジが特徴で昨今のHIPHOPには少ないポジティブなメッセージ性が魅力的です
9位 Pool / SIRUP
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90年代に流行ったアシッドジャズと今のシティポップをミックスさせたサウンドでメジャーシーンにいち早く取り入れたのが彼。ここ数年ソロシンガーは女性が人気だが、SIRUP君がそれを打ち破る気配がします
8位 A Paper Dream / DYGL
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はじめて聴いたとき、イギリスのバンドだと思ったら日本人のバンドだった。ネイティヴ並みのイギリス訛りで歌っているのが新鮮。サウンドもUKっぽい整理されていない雑な感じを残し「本物」になれる所が奇跡的に凄いです
7位 Kill This Love / BLACKPINK
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イントロ後、歌が始まると思ったら別の曲のようになったりする構成が凄い。3曲くらいに分けて別の曲にしてもいいくらい。サビのマーチングっぽいリズムの取り方も欧米や日本にない発想で、今の韓国の音楽シーンは本場を超えたと確信した楽曲です
6位 Memories / Maroon
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この曲は長年苦楽を共にしてきた亡きマネージャーに捧げた曲でその思いが伝わってきます。クラシックのカノンのコード進行とメロディーがマッシュアップされ、どこか神々しい旋律になっています
5位 忘れられないの / サカナクション
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突き詰めたシティポップ感が寝られたミキシングも凄いですが、何より草刈さんのベースソロが凄いです。グルーヴが黒人のおじさんが弾いているんじゃないかと錯覚するくらいの色気があります
4位 あなただけ / 長谷川白紙
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音大生らしく音楽の知識がないと作れないだろうコード進行を用いる反面、その知識が故の音楽が固くなるわけでもない。知識と柔軟性を兼ね備えた天才で、そのジャンルを感じさない音楽はミステリアスで衝撃的でした
3位 宿命 / Official髭男dism
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音程が上にいった時の「ここまでかな?」と思ったら更に上に行く感じの伸びやかなハイトーンが気持ち良い曲です。曲の中で次々と音色や展開が変化する様々な仕組みがあるのもさすが蔦谷さんだと思いました
2位 bad guy / Billie Eilish
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激しい低音に締め付けられているような音像。そして、今までにないこもったような囁きボイス。単なるファッションアイコンとしてだけでなくオリジナリティあふれる不思議なサウンドにも注目です。
1位 愛にできることはまだあるかい / RADWIMPS
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この曲のサビは上から降りてくるコード進行です。映画「天気の子」の主題歌ということもあり地上と空にリンクさせているのかと思いました。
天気の子 complete version (完全生産限定BOX)(CD+DVD+ARTBOOK付)
- アーティスト:RADWIMPS
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2019/11/27
- メディア: CD