僕は今日、みんなに村上春樹の小説を勧めるためにここへ来た。あるいは、古ぼけた喫茶店でコーヒーを嗜むように、「それ」をしようと思う。
「でもこれだけは知っていてほしい、この世に完璧な小説などといったものは存在しない、完璧な絶望が存在しないようにね」
さぁ、はじめよう。
村上春樹の名作小説ランキングベスト10
番外 騎士団長殺し
10位 国境の南、太陽の西
じわじわと僕の心を締め付けて離さない、ニシキヘビのような小説。ずっと締め付けられていたい、僕はこの本を読んでそう思った。
9位 東京奇譚集
ほんとうに人の心というやつは厄介なものだと思う。心の中にずっとある、ビターチョコレートのような苦い思い出は時に僕たちを惑わせ、そして時に導いてくれる。
8位 もし僕らのことばがウィスキーであったなら
小説を読んでいて、その「音」まで感じさせてくれる小説というやつは村上春樹の本以外にはない、僕はそう思っている。そんな彼の本のなかでも、こいつはとびきりの静けさを感じられる、それは残酷なまでに美しい。
7位 ダンス・ダンス・ダンス
彼が「ミステリー」というやつを書いたとき、一体全体どんな仕上がりになるのか、それはハルキストなら一度は思ったことだろう。その答えというやつは、この本にある。
6位 1Q84
「賛否両論」、この言葉がこの作品以上に似合う小説はなかなかないんじゃないかな。僕もこの1Q84をはじめて読んだとき、いままでとのあまりの違いに驚き、そして深い悲しみに襲われた。でも、村上春樹という男は、そんな読者の心の内までもすべて計算したうえでこの本を書ききったんじゃないだろうかー。そう思い、もう一度この作品を読んだとき、僕は鳥になれた気がした。
5位 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
まず、目を引くのがこのタイトル。それは僕たちを突き放しているようで、どうしようもなく引き寄せる「引力」というやつなのかもしれない。そして中身。1Q84にもあったようなどうしようもない違和感。それを一気に自分のなかで消化できるのか、村上春樹は僕ら読者を試してるのかもしれないな。
4位 1973年のピンボール
村上小説を語るうえでこいつを外すことはできない。まず「村上春樹」という男を知る一番てっとり場合方法は1973年を読むことだと、ウィスキー片手に考えるんだ。
3位 スプートニクの恋人
この作品に関してはあまり多くを語るということはしない。とにかくなんの先入観もなく、もっと言えば村上春樹の小説だということを、できるなら忘れて読んでほしい、そう強く思う。
2位 レキシントンの幽霊
「レキシントンの幽霊」「緑色の獣」「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」「めくらやなぎと、眠る女」以上7つの短編が収録されている短編集。特に「七番目の男」作中にもある『恐れるべきは恐怖そのものではなく、 恐怖の対象に背を向けることだ』というセリフ、これが僕にとってこの作品のすべてだと思った。それほどまでに僕は感銘というやつを受けた。
1位 女のいない男たち
見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。思春期、「春を思う時期」それをテーマに村上春樹に短編集を書かせたらこんなにも素晴らしいものができあがるのかと衝撃を受けた。僕が青春時代に置き忘れたすべてを取り戻せる、そう強く思った特別な作品。
その他、村上春樹の名作たち
パン屋襲撃
アフターダーク
風の歌を聴け
アンダーグラウンド
海辺のカフカ
ねじまき鳥クロニクル
走ることについて語るときに僕の語ること
ノルウェイの森
まとめ
この記事を読んで君が村上春樹の本にほんの少しでも興味を持ってくれたら僕はとてもうれしく思う。あるいは…
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