こんにちは、TVライターのホンダです。
俳優の大杉漣(本名大杉孝=たかし)さんが2月21日午前3時53分、急性心不全のため66歳で死去されました。
数多くの映画やドラマ、最近でもドラマ『バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』や『ぐるナイ』の「ゴチになります」でもレギュラー出演していて僕自身も毎日のように大杉漣さんを目にしていたので、本当に今回の訃報はショックで仕方がありません。
記憶に新しいのが、大好きなシリーズ『アウトレイジ』の最終章での凄みのある演技、そして大ヒット映画『シン・ゴジラ』でのひょうひょうとした総理役、と作品には絶対に欠かせない存在だった大杉さん…『ゴチになります』でも、ナインティナインをはじめ渡辺直美さんなどの若手芸人や、新メンバーの橋本環奈さん、Sexy Zoneの中島健人さんにも気さくに、優しく、ときに可笑しく接していた大杉さん…正直ここでどんなふうに言葉を尽くしても、彼の魅力を伝えきることはできませんし、まだ事実を受け止めきれてないのが本心です。
ただ、僕が今回の訃報にもあった「松重豊さんが病院に付き添った」ということを聞いて思い出したのが、10年ほど前に大杉漣さんと親交も深く、バイプレイヤーズの一員でもあった松重豊さんがテレビ『はなまるマーケット』に出演したときのことです。
そのとき大杉漣さんはVTR出演で松重豊さんについてこんなふうにコメントをしていました。
「何か付き合ってくれると、とことん、お酒なんかもそうなんですけど、最後まできちっと付き合ってくれて何か最後の別れまで、その瞬間まで、ちゃんといてくれるやつ。(松重豊は)本当にいいやつなんですよ。
『悪いやつだな』っていうやつが、きっといないかもしれないくらい、いいやつなんです」
これを思い出した瞬間、僕は涙が止まりませんでした。
そして、そのあとのコメントでこうも語っていました。
「松重さんとか、光石(研)さんとか、寺島進さんとか、田口トモロヲさんとか、遠藤憲一さんもそうですけど、何かそういうメンバーと映画をまず作れるといいな、というのともう1個は何かちょっと大人の遊びっていうんじゃないけど、そういう集まりでイベント的なものが出来ると何か遊んでみましょうか、みたいな事があるといいかな」
この10年前に放った一言が時を経て2017年に実現して、しかも全員が今でも第一線で活躍していることを考えると、6人の絆や、役者としてのスゴさに本当に言葉がありません。
僕たちにできることは、彼らの作品や役者としての素晴らしさを伝え、またより良い作品を作れるように応援することだけ、だと思っています。
大杉漣さん、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
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