こんにちは、ジャンプを読み聞かせられて育ったライターのゴムヒモです!
今回はそんな生粋のジャンプっ子である僕が我が人生に大きな影響を与えた超面白いおすすめのジャンプ漫画を10作品、厳選して紹介していきます!
1.BØY 梅澤春人
最強無敵の男・日々野晴矢が街の不良たちと戦いを繰り広げていく「セックス・ドラッグ・ロックンロール」をジャンプで体現したファンキーでリスキーな漫画です。暴力・エロがジャンプ漫画とは思えないほど過激に描写され、当時小学生だった僕に多大な影響を及ぼしました。
この漫画やアニメを観た翌日は背中にフライパンを忍ばせ、一人称は「俺様」、唐突に舌を出し中指を立てるなど、本当におもいだしたくありません。
2.少年エスパーねじめ 尾玉なみえ
シュールすぎるほどシュールすぎるギャグと唐突に挟まれるブラックユーモアで多くの読者を「ねじめ中毒」へと陥らせた問題作。その唯一無二のセンスは後進のギャグ漫画家に強い影響を与えたのは否定できません!
3.ROOKIES 森田まさのり
どうしようもない不良高校・二子玉川学園高校(通称ニコガク)へやってきた馬鹿真面目で熱血な教師・川藤が不良達と甲子園を目指して成長していく青春野球漫画です。
エロで馬鹿だが超高校級のストレートを持つエース・安仁屋、義理人情に熱く頼れるスラッガー・新庄、超俊足のモヒカン・関川など登場人物全員が野球選手の名前になぞらえているのも野球ファンとしては嬉しいところ。
4.みどりのマキバオー つの丸
人ほどの大きさしかない珍獣馬・うんこたれ蔵がチュウ兵衛という一匹のねずみと出会うことから一流の競走馬「ミドリマキバオー」へと成長していく競馬漫画。
どうしようもないギャグとレース中の温度差に風邪を引くほどのギャップがあるのもひとつの魅力。カスケード、モーリーアロー、アマゴワクチンなどライバル馬たちのキャラクターも魅力的で一匹一匹のストーリーがわかると全ての馬に「がんばれ!負けるな!」と声をあげてしまいます。読む時はもちろん全裸で読みましょう。
5.SKET DANCE 篠原健太
ギャグ真面目漫画として銀魂と共に2000年代後半のジャンプを支えた作品。作者の篠原さんのキャラ愛が強すぎるために時に読者が引くようなオナニー美談をぶちこんでくるので良くも悪くも印象に残っている作品です。
特にボッスン、ヒメコ、スイッチの過去編は読んでて鳥肌が立ちっぱなしでした。それを次週にダラダラと引き伸ばさずいきなり創作ゲームのギャグ回を入れてくるセンスは本当にすごいと思います。
6.まじかる☆タルるートくん 江川達也
とにかくエロい、ジャンプなのにエロい江川達也の真骨頂的な漫画。僕の一番好きなシーンはタルが小さくなって女性キャラクターの乳を吸うシーンです。
7.キャプテン翼 ワールドユース編 高橋洋一
キャプテン翼 ワールドユース編 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 高橋陽一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: Kindle版
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言わずと知れたサッカー漫画の父、キャプテン翼ですがこのワールドユース編が僕はいちばん好きです。日本の新メンバー葵新伍の出現からタガが外れはじめ、日向小次郎の必殺技「雷獣シュート」で爆発します。そこからはサッカーというよりもなにか格闘技を見ているような試合が続き、われわれ読者の想像の斜め上を行く展開に腹がよじれるほど笑い、そして最終的には涙しました。
その中でも僕が好きな試合をシーンを幾つかあげるとすれば、スウェーデン戦前に急に起きる周りの不幸っぷり、ウルグアイ戦の次藤の顔、そして中国戦の鳳凰です。
最高の漫画でした。
8.背すじをピン!と 鹿高競技ダンス部へようこそ 横田卓馬
背すじをピン!と?鹿高競技ダンス部へようこそ?【期間限定無料】 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 横田卓馬
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/02/03
- メディア: Kindle版
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2月13日発売の週刊少年ジャンプで有終の美を飾った新進気鋭の漫画「背すじをピン!と 鹿高競技ダンス部へようこそ」ですが、最終話まで読み終えて、これはこれまでのスポーツ漫画とは一線を画したかなり挑戦的な漫画だったんだ、と確信しました。
スポーツ漫画というものはたいてい何らかの能力に秀でた主人公が、強力なライバルたちと切磋琢磨しながら最終的にはチームに欠かせない選手へと成長していく、というのがスタンダードですが、この「すじピン」は違います。誰もが桜木花道を、大空翼を目指しスポーツを始め、新しい桜木花道、大空翼が生まれる一方で、ほとんどの人間はそのどちらにもなれないという現実があります。
この漫画はそんなスーパーヒーローに、天才になれなかった全ての部活に燃える人達に送る新しい青春漫画の形なのだと、そんな風に思いました。
9.ニセコイ 古味直志
「 TO LOVEる」なきあとジャンプのラブコメを長きに渡って守り続けたニセコイ。僕は連載当初、この漫画があまり好きではありませんでした。むしろ大嫌いでした。とってつけたような寒い設定、なんの取り柄もないのにやたらとモテまくる主人公、そんな輩を馬鹿みたいに慕う非現実的な女キャラクター、ひたすらに作者の自慰行為を見せられているようで心底気持ち悪かったのですが、物語の後半で楽の気持ちに変化が芽生え始めてきたときから少しずつ、「これはそう簡単な物語ではない」ということに気が付きました。
誰しもが人生のなかで一度や二度「恋」をしたことはあると思います。そんな恋のなかで自分が「これは運命の人だ、この世界の彼女(彼)以上の人はいない」そう確信できるような出会いをした人は一体どれだけいるでしょうか。おそらくほとんどの人はそんな運命的な恋愛を一生体験できないまま終わるはずです。しかし、このニセコイは、一条楽という男はそんな「運命の出会い」に気づきながらも、それに惹かれつつも、今このとき、この瞬間に本当に大切な人は誰なのか、手を放しちゃいけない人は誰なのか、そんな決断を迫られ、自分自身で答えを導き出します。
確かに賛否両論ある結末だとは思いますが、僕は彼が、古味先生が下した決断に心からの拍手を贈りたい、そう思います。
10.ボボボーボ・ボーボボ 澤井哲夫
ギャグ漫画、その歴史は深く赤塚不二夫からはじまり、うすた京介を経て世はまさに「大ギャグ漫画時代」と言っても過言ではありません。最近はいかにシュールな設定にするか、言葉遊びを重視するかという押し問答のような漫画が多い中で、今のギャグ漫画界にこの二人と同じレベルで影響を与えている作品といえば間違いなくこのボボボーボ・ボーボボでしょう。
「意味があることに意味がなく、意味がないことに意味がない」というインドの古いことわざを体現するかのような圧倒的なパワーでただただ相手をねじ伏せることだけを考えたこの作風は当時の私に大きな衝撃を与えました。「我パンツなり」「オシリスの天空竜」など挙げればキリがありません。
大人になり多くのことを俯瞰で見るようになってしまった今でも読み返して「バカだなぁ」と腹の底から笑えて幸せな気持ちになる、そんな素晴らしい漫画です。
まとめ
今回はジャンル、年代を問わずに10作品、僕がパッと頭に浮かんだジャンプ作品を紹介しました。他にも紹介したい漫画は山ほどあるのですが、あまり多くの作品を紹介しても他のまとめサイトのように乱雑な印象を受けるのは嫌なので、それはまた別の機会に…。
文:ゴムヒモ