絵本作家で芸人のキングコング西野亮廣さんが「えんとつ町のプペル」の件で「情報ライブミヤネ屋」に生出演していました。
まずは、西野さんと宮根さんのやりとりを書き起こしたのでご覧ください。
宮根「さあ、西野先生、「えんとつ町のプペル、ネット無料公開。これ、いろんな意見が出てますけど、これについての反論はどうなんですか」
西野「ちょっと誤解されている方がいらっしゃるので、これだけ押さえておきたいんですけど、僕が無料にしたのは、えんとつ町のプペルの絵本の中でも、ウェブ上なんですね。
つまり情報として無料にしたけれど、今でも本屋さんでは2000円で売られているんですね。物質はやっぱり2000円なんですね、それで無料公開にして誰でも読めるようにした直後からそれで絵本の売上げがすごく伸びたんです。
で、増刷がかかって、で、25万部までいったんですけど、それでなんかいろいろな意見があったじゃないですか、なんか子供の…。」
宮根「お金の大切さを理解できないとか」
西野「はいはいはい、それで言うと、もう子ども、本が売れたので、それによってだから、お金を払ってものを買うっていうお子さんは増えたし、出版社に本が売れなくて迷惑だっていうけど、いや、増えたんです、全部。つまり、これ何かっていうと、音楽でやられてるようなことです」
宮根「ということは?」
西野「つまり、例えば僕たちって音楽のCDを買うときって、テレビで聴いたり、ラジオで無料で聴いたり、ユーチューブで無料で聴いたりして、それで自分の手元に置いときたいって思ったタイミングで、レコード屋さんに行くじゃないですか。それは、僕たちって、知ってるものしか買わない。
あと僕、お母さん方にいろいろ聞くと、やっぱりお母さん方は結構時間がなくて、自由に使えるお金も、そんなに余裕がなかったりすると絵本って、外せないっていう、絵本の買い物は絶対外すことが出来ないから、どうしてるかっていったら、本屋さんで最後まで読むんですって。
最後まで読んで、ああ、これいいなっていうのを、子どもに買われるらしいんですけど、立ち読みして、本屋さんで。だったら10人に立ち読みしてもらうより、1億人が立ち読みしたほうが、多くの人に届くなって、そういうことです。」
宮根「だから、なんか2000円は高い、自分で買えない、お金がない人には見せませんって、くそだせーとか言ってるけど、要は呼び水で買ってもらうっていう戦略だと。」
西野「(笑)いや、そうですね。そういうずるさもある!」
宮根「だって、これはネットでさあ子どもに見せるより、本の手触りとか、実際に自分で見せたいなって、ネットで見た人がよけい思うようにしてるわけやから、絶対、だまされたらあかんと思うねん、僕ら」
西野「違う、違う。それは黙ってて。1回皆さん、見ていただいて、買おうかなと思ったら、本屋さんに足運んでくださいね、ってことです」
宮根「これは、絶対欲しくなりますよね、嵩原さん」
嵩原「これね。この画面で見せられるとね、このタッチ見たくなるんですよ。だからすんごい上手。僕ね、たまたま偶然だったのかと思って、すごいなと思ってましたけど、計算やったんですね」
宮根「そうですわ。だから、ようは買ってくれっていうことやろ?」
西野「あのー、そうです。買ってください!」
宮根「それで2017年、西野先生はどおこを目指してるんですか?いよいよニシノランド?」
西野「そうですね、ウォルト・ディズニー倒すって言ってるんで、それ、倒して、えんとつ町のプペルの映画を作ります。」
宮根「おお。監督するんや」
西野「なんかすると思います。あと。これ以上、嫌われたら、引退します(笑)」
RIKACO「それはしなくていいんじゃない?(笑)」
宮根「でも、これ映画化の話もちょっと来てんの?」
西野「ちらほら話は頂いてます」
宮根「来てるんや、で、どうするの?漫才もしっかりやっていくの?どうするの?」
西野「だから、きょうね、毎回、そうですけど、ミヤネ屋さんのとき、毎回そうなんですけど、僕、きょうも漫才の合間に来てるんです。だから、このあとも漫才するんですよ」
宮根「ああ、ルミネかどっかで?」
西野「そうです、そうです、そうです。結構だから漫才もしっかりしてるんです」
宮根「それは不満なの?」
西野「いや、ちょっと。不満じゃないけど」
宮根「絵本作家として、もうちゃんとウォルト・ディズニー倒そうと思ってやってるのに、漫才させられる、吉本に不満があるわけ?」
西野「いや、ちょっと。不満はないし、なんか、その、ミスリードやめてもらっていいですか?これ以上嫌われたくないんですよ!」
宮根「嘘や!嫌われてなんぼやろ!(笑)」
西野「嫌われたくないねん!」
ここでCM(出演終了)
感想:
いや〜楽しかったですね。こうしてツイッターやブログ上の文面だけでなく西野さん本人の口から騒動を語ってくれるのは本当にありがたいですし、やっぱり人にイジられてなんぼの人だと思いました。
肝心の騒動の話なのですが、西野さんが言ったようにCDの無料視聴のようなことを絵本でもやりたかった、やり方は乱暴でもまず「知ってもらう」ことを優先したということを話していて、ちゃんとわかりやすく噛み砕いて説明すればここまでの炎上にはならなかっただろうに。(笑)
しかし、これも計算のうちというコメントも出ていたので、「嫌われたくない!」と叫びつつも、西野さんの底意地の悪さと狡猾さが垣間見えるやりとりとなりました。
文:えのこ
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