日10ドラマ『そして、誰もいなくなった』2話感想とネタバレ。
小山内保(玉山鉄二)が藤堂新一(藤原竜也)が写っている写真を見て写真に向かってデコピンをしている。
藤堂は課長の田島(ヒロミ)に助けを求められて、株式会社L・E・Dの社内に入り、ミス・イレイズにアクセスして裏ログにアクセスする。
しかし、裏ログ自体も削除されていることが判明する。
すると突然、全てのパソコンが乗っ取られ、電話が鳴る。
「遅いな!呼び出しは三回以内に取らないと習わなかったか?」
「誰だ?」
「ガキの使いです。俺は依頼主の言葉をそのまま伝える。あんたの言葉もそのまま相手に伝える。それしかできないガキの使いです。今から言う数字を書き留めてね。クイズだよ、クイズ。最初は0、30、122、087、514」
藤堂はこの声をどこかで聞いたことがあるという。
すると五木啓太(志尊淳)が現れたので藤堂は電話を切って机の下に身を潜める。
再び電話が。五木が電話を取る。
「途中に切るなよバーカ!最後は00だ!」
五木は婦女暴行で捕まった偽の藤堂新一が弁護している人物は五木の学生時代の同期が働いている法律事務所の西条(鶴見辰吾)という弁護士なのだという。
翌日、藤堂は倉本早苗(二階堂ふみ)に嘘をつきスーツを着て、出社をするフリする。
その頃、パーソナルナンバーの会議に参加している小山内保。
「例の件はどうなってる?スキャンダルは困るよ?」
「ご安心ください、安全第一で進めています。」
その頃、藤堂は例の西条法律事務所にいきなり押しかけ
「藤堂新一とフルネームで言えば分かる」
と西条と会うことに成功する。
「あなたが婦女暴行で捕まってパーソナルナンバーを盗んだ偽の藤堂新一を弁護をしているんですよ!?」
しかし西条は守秘義務もあるから何も教えることができないとの一点張り。
「株式会社L・E・Dも頭の悪い人を採用するようになったもんだ。」
「なるほど、知りたいことはよくわかりました。俺は自分の勤め先を言っていない、名刺も出していない。俺のことを知った上で偽物の藤堂新一の弁護をしている。」
こう藤堂が切り出すと、西条は話をしたければ私をクライアントにしなさいと名刺を渡す。
昼間、早苗とウェディングドレスの打ち合わせに遅れて向かう。
早苗に渡された式場のパンフレットにある電話番号から、暗号のことを思い出す。
(あの暗号の始まりも03からだった。最初の暗号が電話番号だとして残り4桁は…)
時計を見る。
(そうか、時間か。1400は14時ということか)
閃いた藤堂は仕事が忙しいと早苗に告げその場を後にする。
すぐに公衆電話から「0301220875」に電話をかけるがそこは上原動物園だった。
不思議に思いつつも藤堂は動物園の中へ。時計を見ると14時を過ぎていた。 すると、目の前には小山内保と母・万紀子(黒木瞳)がいた。
「珍しいわね、新一が遅刻なんて。」
「お前、携帯繋がらないぞ。昨日、おばさんに電話したら新一から動物園に誘われたって。俺もたまたま近くで用事があったから来たんだ。違うのか?」
わけがわからない藤堂。
すると小山内保の上司が藤堂の成りすましの件に興味を持っているという。藤堂はKINGで会う約束をする。
そうしていると、万紀子は藤堂宛ての手紙を渡す。宛名には「GAKINOTUKAI」の文字、筒の中には一つのスマートフォンが入っていた。
一方、早苗は「たった5分しかいなかった」と友人の道子(ウェディングプランナー)に愚痴をこぼしていた。道子は
「新一さんはいい男だよ」
と励ますと早苗は惚気けた拍子に思わずドリンクを道子にこぼしてしまう。
すると、偶然居合わせたという長崎はるか(ミムラ)がハンカチを差し出す。
「たまたま聞こえちゃったんですけど、ご結婚されるんですか?おめでとうございます。結婚かー、羨ましい。」
「ありがとうございます。ご結婚されてないんですか?」
「結婚したい相手はいるけど色々、問題があって…」
「でも、なんだか最近、いいことありそうな気がする」
「それ本当になりますよ」
と2人は意気投合する。
藤堂はBAR「KING」にいき小山内達を待つ。
すると日下瑛治(伊野尾慧)は
「藤堂さん、来週の月曜日空いてますか?来月の1日に1周年の記念をしたいから来て欲しいんです」
日下は、まとまったお金が手に入り、このBARをオープンしたのだった。そのお金とは別れた彼女からの手切れ金。
そんな話をしていると、小山内は上司の寺前を連れてやってくる。
上司と藤堂が握手を交わそうとするとガキの使いから電話が。
「お前は誰だ!」
「俺はガキの使いだ。また言われたことをそのまま伝えるよ。いくつか頼みごとがある。もちろん、お礼はする。名前やパーソナルナンバーなど全てを取り戻すことができる。興味湧いてきた?」
「断る。何の目的か知らないけど絶対に警察に突き出してやる。」
「できるかな?君、誰かに襲われそうだよね?しかも4人も。」
「お前、どこかで俺を見ているのか?」
周囲を見渡すと男が藤堂を囲んでいた。追われる藤堂。
その姿を見た小山内も藤堂を追う。
しかし、藤堂は男たちに捕まり銃口を向けられるが男たちのボスから連絡が入り、藤堂を攫う。
KINGに戻った小山内は上司の寺前に
「すみませんでした。また近いうちにセッティングします。」
と詫びを入れる。
藤堂は雑居ビルに軟禁されていた。
その様子をバイクに乗った女・君家砂央里(桜井日奈子)が見てた。
目隠しを外された藤堂の目の前には男(神保悟志)鬼塚孝雄が。
「ここはどこだ?あんたら、何者だ?」
「こっちのセリフだ。お前は誰だ。名前は?」
一方、「KING」には君家砂央里が現れ、カウンター席で飲んでいた馬場(小市慢太郎)の隣に座り、三人で乾杯をする。
その頃、アパートに帰宅する早苗の姿を監視している長崎はるか。
場面が変わり、雑居ビルに。
「お前は何者だ?」
「藤堂新一」
「その名前じゃない!本当の名前を言え」
「これがラストチャンスだ。お前は誰だ。」
「鬼塚さん、また始末書ですよ。」
「お前ら、警察か?」
彼らは公安警察の人間だった。
「弁護士を呼ばないと、俺は何も話さないぞ!」
「弁護士を呼べ」
と藤堂にスマホを差し出す。
「日本は法治国家じゃないんですか?日本の警察がこんなことをするなんて絶対に許しませんよ!」 「法治国家だからこの程度で済んでいるとは思えないのか?」
そしてしばらくして、弁護士の西条が現れる。
「さてと、またお会いできてよかったです。でも、私で良かったのですか?偽物の藤堂新一の弁護をしているんですよ。」
「あなたはこの事件の唯一の手掛かりですから。」
「あなたはかなりのギャンブラーですね」
「私は本気を出して今まで負けたことがない、でも本気を出すかどうかは報酬次第だ」
「このわけの分からない状況を救ってくれるなら言い値でお支払いしますよ」
「僕は普段お金を使わない、貯金はそれなりにある」
「そんなことなら安心してください。公安警察が相手でも勝ってみせます。」
「公安?ここの連中は公安なんですか?なんで、公安が俺を??」
「株式会社LEDが開発したシステムは総務省が管理する国民管理システムに使われているんです。その会社に他人になりすました怪しい人物がいるとなると」
藤堂はスパイだと警察に疑われていたのだった。
その夜、早苗は藤堂の帰りをアパートで待っていた。
チャイムが鳴る。
「新一?」
ドアを開けるとそこには五木が。いきなり早苗にキスをする五木。
部屋の中に押しかけ、藤堂と早苗の写真をじっと眺める
「帰って。」
五木はソファー押し倒して嫌がる早苗にまたキスをする。
外には藤堂の写真を破っている小山内の姿が。小山内は写真を破り新一の部分だけ切り取って見ている。
その頃、藤堂は西条からもう一人の藤堂新一は婦女暴行容疑を取り下げられ釈放されると聞かされるのだった。
感想
パニックドラマの様相を1話から更に呈してきたこの第2話。全員が犯人のように見せる手法は江口洋介の「逃亡者」や上地雄輔の「逃亡弁護士」のようです。