映画を観ることはすきだろうか。いまではDVDを購入したり、TSUTAYAやゲオにレンタルしに行ったりといった手間をかけることなく、再生端末とインターネット環境さえあればいつでもどこでも映画が楽しめる時代となった。そのインターネット映画レンタルサービスの中でも多くの作品数と圧倒的な使いやすさを誇るのが「Amazon インスタント・ビデオ」ではないだろうか。
そこで今回は「Amazon インスタント・ビデオ」で観ることのできる名作映画を邦画・洋画・アニメ問わずランキング形式で紹介したい。楽しんで読んでもらえるようにランキングという形をとらせていただいたが、あくまで個人的なランキングなので参考程度にしていただければ幸いだ。
※あらすじはAmazonの作品紹介を引用させてもらった。
25位 エイプリルフールズ 主演:戸田恵梨香, 松坂桃李
エイプリルフール、それは1年で唯一嘘が許される日。 この日、街は朝から様々な嘘で満ち溢れていた。 東京らしき大都会。正直者は誰?どれが嘘? 何気ない嘘がウソを呼び、バラバラに起こった事件と全ての登場人物が、いつの間にやら絡みに絡まり、大騒動へ! そして、エイプリルフールの1日の終わり、小さな小さな7つの嘘が、誰も想像さえしなかった、最高の奇跡を起こす。
序盤のドタバタしていて「あれ?」って思う部分からの中盤から終盤にかけてのそのドタバタが繋がって伏線が回収されるまでのカタルシスが最高、キャスト一人ひとりもノビノビと演技しているのが見て取れる楽しい映画。
24位 海街diary 主演:綾瀬はるか,長澤まさみ,夏帆,広瀬すず
まぶしい光に包まれた夏の朝、三姉妹に届いた父の訃報。 十五年前、父は女と出て行き、その後、母も再婚して家を去った。 三姉妹を育てた祖母もとうに亡くなり、広くて古い鎌倉の家には、彼女たちだけが残った。 両親へのわだかまりを抱えた、しっかり者の長女の幸と、そんな姉と何かとぶつかる次女の佳乃、マイぺースな三女の千佳。 三人は父の葬儀で、腹違いの妹すずと出会う。 頼るべき母も既に亡くし、それでも気丈に振る舞う、まだ中学生のすず。 そんな彼女の涙を見て、幸は、別れ際に「いっしょに暮さない?」と誘う。 そして、秋風とともに、すずが鎌倉へやって来る。 四人で始める新しい生活。 それぞれの複雑な想いが浮かび上がる――。
最初から最後まで美人四姉妹の美しさと映像美に酔いしれることができる。最初はどこかぎこちなさがあった姉妹がどんどんと絆を深めていくさまは涙なしには見られない。派手なアクションも、どんでん返しもないがじんわりと心を暖かくしてくれる映画。
23位 ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~ 主演 チャドウィック・ボーズマン, ネルサン・エリス
テイト・テイラー監督が、アカデミー賞4ノミネートを獲得した大ヒット作「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」に続いて贈る感動の物語。「42 ~世界を変えた男~」のチャドウィック・ボーズマンを主演に迎え、“ソウル界のゴッドファーザー”ジェームス・ブラウンの不屈の人生を描く。
なんといっても主演を務めたチャドウィック・ボーズマンの熱演に目頭が熱くなる。この映画を観終わった後、ソウルというものがなにかが少しわかった気がした。
22位 ジヌよさらば 〜かむろば村へ〜 主演 松田龍平,阿部サダヲ
お金恐怖症になってしまった元銀行マン・タケは、1円も使わずに生活しようと小さな寒村にやって来る。世話焼きな村長ら個性的な村人に助けられ、生活していくのだが…。
主演の松田龍平、阿部サダヲはもちろんなのだが、脇を固める村民役の独特な演技に笑いが止まらない。ヒロインの二階堂ふみも十分な存在感を醸し出していて、派手さはないがいつまでも飽きずに観ていられる良作。
21位 ピクセル 主演 アダム・サンドラー,ケヴィン・ジェームズ
地球や人類の文化ついての情報を電波に乗せて、宇宙人との交流を図ろうとしていたプロジェクト。それを宇宙人が受信したものの、彼らは人類からの宣戦布告だと勘違いしてしまう。「パックマン」「ギャラガ」「ディグダグ」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」と、送られた情報からテレビゲームについて知った宇宙人たちはそれらに出てくるキャラクターに姿を変えて地球を侵攻し始める。巨大なキャラクターが次々と現れ、都市をブロック化していく事態に世界はパニックに陥り……。
終始漂う、B級感がたまらない映画。荒唐無稽なストーリーながら、「パックマン」「ドンキーコング」などの日本人にも馴染みのあるキャラクターのお陰で最後まで笑えるパニックコメディ。
20位 娚の一生 主演 豊川悦司,榮倉奈々
東京で忙しくキャリアを積み、辛い恋愛をしていた女性・堂薗つぐみ(榮倉奈々)は、なにもかもに疲れ、仕事を辞めて祖母が暮らす田舎の一軒家でひっそりと暮らし始める。期せずして迎えた祖母の死をきっかけに、祖母の教え子だったという50代の独身の大学教授・海江田醇(豊川悦司)と出会う。生前、自由に出入りできるようにと、祖母から離れの鍵を預かっていたと言う海江田。つぐみに好意を抱いたと、強引にその家の離れに住み込むことに。最初は歳の離れた男性の求愛に戸惑いを感じるつぐみだったが、次第に心を開いていく・・・。
年の差カップルに最初は引いてしまうところもあったが徐々に心を通わせる2人に最後は幸せになってほしい、と応援してしまう。ドキドキするシーンもあり、なかなか見応えのある作品。
19位 ラブ&ピース 主演 長谷川博己,麻生久美子
楽器の部品会社で働くサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)は、以前はロックミュージシャンを目指していたが挫折し、それ以来うだつのあがらない毎日を過ごしていた。同僚の寺島裕子(麻生久美子)に想いを寄せているが、小心者すぎてまともに話すこともできない。しかし、ミドリガメ・ピカドンとの出会いが転機となり、良一の人生は怒涛の展開をみせ、日本じゅうを巻き込んでいく。その半年後、来る東京オリンピックのために作られた「日本スタジアム」で行われている、熱狂した観客に包まれた大人気ロックスターのライブ。そのスターは、自信に満ち溢れ、きらびやかに変貌した良一だった。そしてそんな良一を客席から見守る裕子。良一、裕子、ピカドン、謎の老人、おもちゃたち。愛を奪い返そうとする彼らの想いは、愛を背負った巨大な怪獣【LOVE】を東京の街に出現させ…。
園子温らしい予測できない展開、シュールな演出が続く奇作。園子温ファンならたまらないシーンが満載だが、あまり園子温が好きではない人には少しキツい部分があるかもしれない。ただ園子温作品に共通して言えることロは主演の役者達のネジが外れて普段では見られない演技が味わえるところにある。今回も長谷川博己、麻生久美子ともに良い意味で「ぶっ飛んでた」といえる。
18位 駆け込み女と駆け出し男 出演 大泉洋,戸田恵梨香,満島ひかり
質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。鎌倉には離縁を求める女たちが駆込んでくる幕府公認の縁切寺、東慶寺があった。但し、駆け込めばすぐに入れるわけじゃない。門前で意思表示をした後に、まずは御用宿で聞き取り調査が行われるのだ。戯作者に憧れる見習い医者の信次郎は、そんな救いを求める女たちの身柄を預かる御用宿・柏屋に居候することに。知れば知るほど女たちの別れの事情はさまざま。柏屋の主人・源兵衛と共に離婚調停人よろしく、口八丁手八丁、奇抜なアイデアと戦術で男と女のもつれた糸を解き放ち、ワケあり女たちの人生再出発を手助けしていくが、ある日、二人の女が東慶寺に駆け込んできて…。
非常に長い映画だが、それぞれのメリハリのある演技力で最後まで目を話すこと無く見ることができる。ひょうひょうとした演技を見せる大泉洋はもちろん、序盤は「女」というものを消している戸田恵梨香も寺での修行を積むにつれて徐々に女性としての輝きを取り戻していく。そして、満島ひかりの寺に来た本当の理由を知った時、自然と涙がこぼれた。
17位 ストロボ・エッジ 主演 福士蒼汰,有村架純
全10巻で累計580万部突破の咲坂伊緒による大ヒット純愛少女コミックの実写映画化。“恋をした時の眩しくて強い想い"を瞬間的な激しい光の<ストロボ>、 “そんな想いが胸に突き刺さる様子"を<エッジ>に置き換えた、 原作者が恋する気持ちをイメージして作ったタイトル「ストロボ・エッジ」。 恋に奥手な女子高生・木下仁菜子が物語の冒頭、学校イチの人気男子・一ノ瀬蓮に告白しフラれるシーンから始まる、登場人物全員が片思いの切ない学園ラブストーリー。蓮には年上の彼女がいるのを知りながらも、想いを伝える仁菜子。彼女の真っ直ぐな気持ちに触れるうちに、蓮の心の中に変化が生まれ始める…。
いま大注目の若手2人ということもあってフレッシュな演技は見ものでもある。題材が題材なのでどうしても若者向けの内容にはなっているのだが、大人にも青春時代を思い出しながらぜひ一度観て欲しい作品でもある。
16位 ジュラシック・ワールド 主演 クリス・プラット, ブライス・ダラス・ハワード
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める、「ジュラシック・パーク」シリーズ待望の最新作。革新的で壮大なアクションアドベンチャーのキャラクター原案をマイケル・クライトンが務めた。監督はコリン・トレヴォロウ、脚本はリック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、コリン・トレヴォロウ、デレク・コノリーが担当。原案はリック・ジャッファとアマンダ・シルヴァー。フランク・マーシャルとパトリック・クローリーが製作に名を連ねる。
ジュラシック・パークから長年の時を経て蘇った本作。最新の映像技術から繰り出される恐竜たちはまさに「圧巻」の一言。その臨場感は思わずその身体を仰け反ってしまうシーンも多々でまさにジェットコースターアクションの名にふさわしい出来栄え。
15位 ワン チャンス 主演 ジェームズ・コーデン,ジュリー・ウォルターズ
子どもの頃は、デブで歯並びの悪い典型的なイジメられっ子。大人になっても、恋人も友だちも持てない、冴えないケータイ電話販売員。彼の名はポール・ポッツ。シャイで謙虚、自信の欠片も持てずにきた彼の、誰にも言えない夢は「オペラ歌手」になること。数々の挫折を繰り返すも、恋人ジュルズという初めての理解者を得、背中を押され、夢の舞台に一歩ずつ近づいて行くポール。遂に憧れのパヴァロッティの前で歌う機会を得るが、「君はオペラ歌手にはなれない」と一蹴され、すっかり自信を喪失する。しかし、愛する妻や友達の励ましに、くじけそうな勇気を奮い立たせ上がった最後の舞台、オーディション番組。緊張に体が震え、何度も逃げ出したくなるポール。ステージか非常口か──迷うポールに、運命を分けるメールが届く──。
はじめは静かな立ち上がりを見せるこの映画だが、まさに中盤から熱を帯びていき、オーディション番組のシーンからはポールを自然と応援している自分がいた。いつまでも心のなかにとどめておきたい映画の一つ。
14位 マッチスティック・メン 主演 ニコラス・ケイジ,サム・ロックウェル
天才・詐欺師<マッチスティック・メン>が仕組んだ完璧なシナリオ。騙されるのは、あなた。
スリリングな展開の映画が好きなあなたにおすすめなのがこの「マッチスティック・メン」頭脳戦に次ぐ頭脳戦、伏線に次ぐ伏線。一秒たりとも目が離せない展開はさすがといったところ。こういう映画では日本映画はまだまだアメリカ映画には敵わないと通関した。
13位 キングスマン 主演 コリン・ファース,ターロン・エガートン
17年前に父を亡くし、無職のままロンドンで母と暮らすエグジー。彼の前に現れたハリーは、普段は高級テイラー「キングスマン」の仕立て職人、だが裏の顔は秘密裏に活動する国際諜報機関のスパイだった。同僚だったエグジー の父にかつて命を救われたハリーは、エグジーをキングスマンの新人候補としてスカウトする。並みいるライバルたちの 中、新スパイの座を賭けて熾烈な競争を繰り広げるエグジー。一方、ハリーは世界規模のテロ計画を進めるIT富豪、 ヴァレンタインの行方を追っていた。果たしてエグジーは、ハリーの助けを得ながら新たなスパイとなることができるの か?そしてハリーはヴァレンタインの恐ろしい計画を阻止することができるのか?
古きよき映画を思い出させるような作りの映画で、ザ・王道アクション映画といったところ。こういう映画が未だに出てくれることをとてもうれしく思う。
12位 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 主演 マーク・ハミル,ハリソン・フォード
壮大なるサーガのクライマックス、フォースの勝利を描く「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」デジタルで登場。帝国軍がより強力な第2デス・スターの建造を進めている中、反乱軍は総力を結集しデス・スターへ攻撃の準備を計画していた。一方、ルーク・スカイウォーカーは、邪悪な皇帝の前でダース・ベイダーとの最後の戦いに挑む。
ファンならAmazonインスタント・ビデオ化を待ち望んだであろう本作。当時の記憶が蘇ったという人も多いであろう。ジャバ宮殿での戦い、宇宙戦争など見どころが盛りだくさんで、最高傑作と言っても過言ではない出来栄え。
11位 スパイ・レジェンド 主演 ピアース・ブロスナン,オルガ・キュリレンコ
かつては“ノベンバー・マン”というコードネームを持ち、高度な訓練を受け活躍していた元CIAエージェントのピーター・デヴェロー(ピアース・ブロスナン)。静かな引退生活をしていた彼は、元同僚たちが次々と殺されているのを知り助けに向かうが、その矢先、愛していた元同僚女性が無残にも殺されてしまう。しかもその犯人はかつて自分が所属していたCIAだった。 事件の全貌を解決するため、デヴェローは自ら育てた現役CIAエージェントのメイソン(ルーク・ブレイシー)と緊迫の攻防を繰り広げる。しかし、事件の裏にはロシア大統領選をめぐる国際的陰謀が隠されていた。汚職まみれの大統領候補者とCIAとの裏のつながりを知るミラを探し出すため、彼女と最後に交流のあったソーシャルワーカーのアリス(オルガ・キュリレンコ)に接触するのだったが・・・。
007のイメージがどうしても強いピアース・ブロスナンだが、今作「スパイ・レジェンド」も十分面白い。007のような派手な新兵器などは登場しないが王道スパイ・アクションとして高い完成度を誇っている。
10位 ビリギャル 主演 有村架純,伊藤淳史
さやか(有村架純)は高校2年生。中学入学以来、全く勉強をしなかったので、ついに成績は学年ビリ。いくらなんでもこのままではマズイと思ったのか、そんな女の子が学習塾にやってきた。でもその姿は金髪、ヘソだし、超ミニスカのギャルメイク。対応した塾講師の坪田(伊藤淳史)もびっくりの彼女の知識は小4レベル。聖徳太子を「セイトクタコ」と読み、東西南北も分からない。それでも夢は大きく第1志望はチョー難関の慶應大学!(←ゼッタイ無理!)「さやかが慶應なんてチョーウケる~!」。こうしてノリで二人三脚の受験勉強がはじまった!夜も寝ないで頑張るさやかだが、偏差値70の慶應は甘くない。周囲からはののしられ、成績は伸びず、友達とも遊べない。それでも支えてくれる周囲の人たちのため、さやかは慶應合格に向け走り続ける。
大人気ベストセラーの実写化。どうしても単なる受験の成功談と受け取られがちなのだが、この作品の本質は「親子愛」娘と母の、娘と父の、家族の再生の物語なのだ。特に母親役の吉田羊の熱演は主演の有村架純も霞んでしまうほど素晴らしく、無償の愛に、自然と涙が溢れる作品。
9位 インサイド・ヘッド
11才の少女ライリーの頭の中の“5つの感情たち”─ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ。遠い街への引っ越しをきっかけに不安定になったライリーの心の中で、ヨロコビとカナシミは迷子になってしまう。ライリーはこのまま感情を失い、心が壊れてしまうのか? 驚きに満ちた“頭の中の世界”で繰り広げられる、ディズニー/ピクサーの感動の冒険ファンタジー。観終わった時、あなたはきっと、自分をもっと好きになっている。
子供向けのアニメと侮るなかれ、だれもが共感できる「感情」というものをテーマにした本作は子供よりもむしろ大人にこそ観てほしい作品。相変わらずの映像美と丁寧に紡ぎだされるストーリー展開に観終わった後、少しやさしい気持ちになれる。
8位 テッド2
世界一下品なテディベアがさらに面白くなって帰ってきた。「ファミリー・ガイ」のクリエイター、セス・マクファーレンが指揮を執る下品で過激なコメディ第2弾。テッド(マクファーレン)はセクシーなタミ・リンと結婚するものの、マサチューセッツ州は彼が人間ではないことを理由に、結婚を無効にし、養子縁組も認めないことにした。そこで親友のジョン(マーク・ウォールバーグ)と共に州を相手に裁判を起こすことにしたテッドは、弁護士(アマンダ・セイフライド)を雇い、人間として認めてもらうために奔走する。
相変わらずのナンセンスな下ネタ、ブラックジョークに思わず吹き出してしまうことうけあい。前作と比べても全体的にパワーアップしていると言っても過言ではなく、カップルや夫婦で観るときは注意が必要かもしれない。(笑)
7位 バック・トゥ・ザ・フーチャー 出演 マイケル・J・フォックス,クリストファー・ロイド
変わり者のドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)が造り上げたデロリアンのタイムマシンで1955年にタイムトラベルしてしまったティーンエイジャーのマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)。そこでマーティが直面するハプニングにより彼自身の未来が消えてしまう危険にさらされる。
まごうことなき名作映画の一つで今更語るまでもないが、こういった名作がAmazonインスタント・ビデオで気軽に観ることのできるこの時代こそがバック・トゥ・ザ・フューチャーなのかもしれない。
6位 イニシエーション・ラブ 主演 松田翔太,前田敦子
【Side-A】1980年代後半、バブル最盛期の静岡。就職活動中の大学生・鈴木は、友人に誘われ気乗りしないまま、合コンに参加。しかし、その席で、歯科助手のマユと運命的な出会いを果たす。奥手で恋愛経験がなかった鈴木だが、マユと出会って変わっていく。流行のヘアスタイル、オシャレな洋服、マユに釣り合う男性になろうと自分を磨く鈴木だったが…。【Side-B】二人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、静岡にマユを置いて上京することに。それでも距離は二人の愛にとって障害にならないと、週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。しかし、東京本社の同僚・美弥子との出会いを経て、心が揺れ始める…。
実写化不可能と言われたトリックを主演の「彼」の存在がそれを可能にした規制期の作品。わざとらしいほどの昭和な映像、BGMに観ているうちに感覚が麻痺していき、最後にはスルリと騙されてしまう意欲作。
5位 ゼロの未来 主演 クリストフ・ヴァルツ,デヴィッド・シューリス
コンピューターに支配された近未来。天才プログラマーのコーエンは、荒廃した教会に一人こもり、謎めいた数式「ゼロ」の解明に挑んでいた。ある日、パーティーに連れ出されたコーエンは魅力的な女性ベインズリーと出会う。最初は困惑するコーエンだったが、次第に彼女に惹かれていく。また同じ頃、「ゼロ」の秘密を知る青年ボブとの友情も次第に生まれ始める。閉ざされた世界で、愛と友情に気づいたコーエンの人生は大きく変動していく。孤独に生きてきた男が人々とふれあい見つける、本当の幸せとは――。そして「ゼロ」を解明することはできるのだろうか――。
実際に題材となっているテーマはこのコンピューターの技術が異常に発達した現代は他人事と割りきってしまうには危険過ぎると思った。そう遠くない未来「ゼロの未来」のような出来事が起きてしまうのだろうか。
4位 モテキ 主演 森山未來,長澤まさみ
藤本幸世(31歳)。金なし夢なし彼女なし。派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライター職として新しい生活を踏み出そうとしているが、プライベート(=恋愛)の方はまるで充実しないまま。新しい出会いも無く、恋する事も忘れ、ロンリーな日々を送っていたが、ある日突然、異性にモテまくる奇跡のシーズン「モテキ」が訪れた!趣味が合い見た目もど真ん中タイプなのだが彼氏持ちの雑誌編集者・みゆき。みゆきの親友で清楚な美形OL・るみ子。ガールズ・バーのハデかわ嬢・愛。クールビューティな先輩社員・素子。まったくタイプの異なる4人の美女の間で揺れ動く幸世。めくるめくモテキと4人の美女に翻弄されながら、幸世は本当の恋愛にたどりつけるのか??
なんといっても見どころは長澤まさみだろう。間違いなく彼女の出演作のなかで一番魅力的映っている作品でもある。主演の森山未來の役作りも流石だが、漫画のサブカル世界観をそのまま表現したようなセット、BGMは制作陣のこだわりが強く感じられる名作。
3位 マッドマックス 怒りのデス・ロード 出演 トム・ハーディー,シャーリーズ・セロン
石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、ジョーに捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。
「バカバカしい」まさにそんな最大級の褒め言葉がこんなに似合う映画も他にはないだろう。兎にも角にも語る前に、説明を聞く前に観てほしい作品。
2位 ラン・オールナイト 主演 リーアム・ニーソン,ジョエル・キナマン
殺し屋として闇の世界に生きるジミーは、仕事のために家族を捨て、一人息子のマイクとも疎遠になっていた。しかし、ある日、殺人現場を目撃して殺されそうになっていたマイクを救うため、NYを牛耳るマフィアのボスの息子ダニーを射殺してしまい・・・。
浮上に渋い大人の作品。スピード感のあるとは言いがたいが、まさに「カッコいい大人」を体現しているリーアム・ニーソンに最大級の賛辞を贈りたい。傑作映画。
1位 ワールド・ウォーZ 出演 ブラッド・ピット,ミレイユ・イーノス
その日、ジェリー(ブラッド・ピット)と妻、2人の娘を載せた車は渋滞にはまっていた。一向に動かない車列に、これがいつもの交通渋滞でないことに気付くが、次の瞬間、背後から猛スピードで暴走するトラックが迫ってくる。必死で家族を守り、その場から逃げだしたジェリー。全世界では爆発的に拡大する“謎のウイルス”によって感染者は増加し続け、大混乱に陥っていた。元国連捜査官として世界各国を飛び回ったジェリーに事態を収束させるべく任務が下る。怯える家族のそばにいたいという思いと、世界を救わなければならないという使命の狭間で、ジェリーは究極の選択を迫られる。感染の速度は加速する一方で、人類に残された時間はわずかだった―。
個人的にブラッド・ピットの大ファンなのでこの作品を1位にさせてもらった。ヒリつくようなスピード感、アクション。ゾンビ映画なのでグロテスクなシーンが多々あり、耐性のない人にはちょっと厳しいかもしれないが、そこさえクリアできれば最高にファンキーなパニック映画なので是非この名作を目にしてほしい。
まとめ
以上、字数制限の都合上25作しか紹介できなかったが、どれも本当に面白い名作揃いなので是非ご覧頂きたい。これだけの作品が全部Amazonビデオで観ることのできるなんてこの時代に生まれたことにマジ感謝だ。